読解テクネーに関するメモ

高校レベルの現代文問題を解いて読解能力の土台を固めていきたいと考えているが、土台固めの脇道にそれているのではないか、と時々調整するように読解法に関する文献をチェックする。

文章を読むというのは、どこも同じ調子で読んでいけばいいわけじゃなくて、こういう重要なところとそうでないところを見分ける必要があるらしい。そして、どの言葉や文が重要かそうでないかは、ちゃんと理由があって、見分けるためのサインもあるらしい。 読書猿『独学大全』p687

 

じゃあ、一つひとつの文を理解するには何をすればいいか。まずどの文にも、主語と述語があるからそれをつかむ。しかし日本語の文だと修飾語に重点がある場合があるらしい。例えば「人間は考えることにおいて尊い」という分の主語は「人間は」、述語は「尊い」だけど、重点は「考えることにおいて」にあるという。重要なことは形を変えても繰り返されるので、「人間は疑うことにおいて尊い」というのが他に出てくれば、この「疑うこと」は先の「考えること」の言い換えだとわかる。むしろ、この「疑う」は先の「考える」に引き寄せて理解しないといけないんだと。 読書猿『独学大全』p690

 

いずれも、遠藤・渡辺『現代文解釈の基礎』を参考に述べている。

現在解いている現代文の問題集・参考書でも同様のことが書かれていたので、少し安心。