チャンクという言葉をふと思い出す

モノの記憶は苦手との意識があったが、ふとしたことから、自分なりのカテゴリーにまとめて記憶しようとすると意外とすんなり覚えることができ、かつ思い返す機会を設けると記憶が定着してくる、ような気がした。そして、以前読んだ本に、何かしらの記憶法と「チャンク」という言葉が出てきたことを思い出す。

 

「チャンク」とは、一見バラバラの情報を意味や類似性などの点から結び付けた情報のまとまりを指す。……チャンキング(チャンクにすること)は、扱いにくいコンピュータ・ファイルを圧縮ファイルに変換するのに似ている。

バーバラ・オークリー『直観力を高める数学脳のつくりかた』p67

 

思い出した当初は何を意味する言葉がよく分かっていなかったが、チャンクの説明をしている本はすぐに見つけられ、また該当箇所を探し当てると、案外、思い出すきっかけと関連が強い意味の語であったことに気づく。チャンクという語の記憶はあったものの、理解のレベルが低かったことにもなるが、理解のレベルが上がった瞬間をつかんだ実感を得られたことはよかった。

 

また、チャンキングの方法三段階は

・チャンクにしたい情報に注意を集中させる

・基本概念を理解する

・問題を反復練習して、チャンクがどういう場合に利用できるか状況を把握する

同書p91 (傍点箇所は太字に変更)

と、まとめられている。